探偵への道8~刑法その4
2015年04月02日
前回は刑法「窃盗罪」ついてお話しましたが、今回は「詐欺罪」についてお話しましょう。詐欺罪については、よく理解していない探偵業者さんがとても多いですね。中には日常茶飯事詐欺を犯してお仕事している探偵さんもいらっしゃいます。探偵が詐欺を犯す相手、つまり被害者として最も多いのが依頼者です。依頼者は探偵業者に騙されて金銭を取られているケースが非常に多いのです。しかし昔から「知らぬが仏」とはよく言ったものですね。お客様ご自身も騙されていることを知らないで多額の調査料金を支払わされ、挙げ句の果てに「ありがとうございました」などと詐欺師にお礼までしてしまう始末。我々警察OBにとってこのような詐欺探偵は一刻も早く業界から駆逐しなければならないと考えています。しかし現在の探偵業界には多くの詐欺業者がのさばっているのが現実でしょう。今回は探偵業者が犯す典型的な詐欺の形態をご紹介したいと思います。調査の中で最も需要の多い浮気調査を例にとって考えてみましょう。依頼者は30代の主婦、内容は「夫が外で誰かと親密な関係にあるようなので調べてほい。」というもの。早速夫の勤務先、交友関係、立ち寄り場所などの調査を開始。すぐに相手は職場の女性ということが判明しました。職業倫理の確立した優良な探偵ならば「スムーズに相手が特定できました、今回の料金は安くすみました、良かったですね。」こうなります。しかしながら金儲け主義の粗悪な探偵業者は次のようになります、「あと少しで相手が分かりそうなのですが、これ以上の調査は追加料金が必要です、どうしますか?」このようにすでに相手が判明しているにもかかわらず、それを教えないで追加料金を支払わせようとするのです。もうお分かりと思いますが、完全な詐欺罪です。一見商業的な手法の一態様であるかのようにも見えますが、とんでもないことです。相手を欺いて財物を得る、典型的な詐欺罪が成立します。分かってやっている業者もいれば、詐欺になることも知らないで平気で金銭をだまし取る業者もいます。このホームページをご覧になった皆さんだけはこのような業者に関わってはいけません。そのために探偵選びは慎重かつ安全にしなければなりません。ご自分だけでは考えず、いつでも私たちに連絡、相談してください。探偵選びをお手伝いいたします。今日はこれくらいにしておきましょう。
赤座警部の全国探偵紹介ネット 代表 赤座孝明
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